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常に感謝する

マルティン・リンカートは17世紀、ドイツのザクセン州で30年以上、牧師として働きました。それは疫病が蔓延したり戦時中だったり、という時代で、ある年には4千人以上の葬儀を執り行い、その中には妻の葬儀も含まれていました。食料不足で家族と空腹に耐える日々もありました。しかし、絶望的な状況下でもリンカートの信仰は揺るがず、絶えず神に感謝していました。実際、彼の感謝は、多くの人に愛される「いざもろともに」(聖歌291番)という賛美歌を生んだのです。

心からのありがとう

夫のアランは、就活中の息子ザビエルに礼状の書き方を教えました。また、長年企業で管理職をしている経験を生かして模擬面接をしてあげました。そして履歴書をしまっている息子に向かい、面接後に礼状を出すことを忘れないように念を押しました。息子は「分かっているよ。心を込めて礼状を書けば、きちんと対応してくれる、だよね」と言いました。後日、採用するという電話がかかってきたとき、担当マネージャーは、自筆の礼状をもらったのは、長年の経験の中でも初めてで、嬉しかったと言いました。

人をうらやまない

フランスの画家エドガー・ドガは、バレリーナの絵でよく知られていますが、友人でライバルのエドゥアール・マネをうらやむ言葉は、あまり知られていません。彼は、マネは「やることすべて、一発で決めるが、私は何度やっても上手くいかない」と語りました。

神から借り受けた祝福

友人のジェフと食事をしたとき、彼は「神よ、あなたの空気を吸い、あなたの食べ物をいただけることを感謝します」と祈りました。失業の憂き目を見たところなのに、心から神を信頼しつつ、すべてが神のものだと確信していました。私は感動しました。そして、私は、些細な日用品でも全部が神のもので、自分は単にそれを使わせてもらっているだけだと、本当に分かっているだろうかと自らに問いかけました。

他の人と比べない

友人のスーが昼食のときに何気なく「いずれフェイスブックに良いことばかりじゃなくて、全てを載せるわ」と夫に言ったと聞いて大笑いしました。ソーシャルメディアは、昔の友人や遠方の知人の近況を知ったり、彼らのために祈ったりできる利点がありますが、落とし穴もあります。生活の楽しい部分ばかりが投稿されているので、みんなの人生は順風満帆だと錯覚し、なぜ自分だけがこうも大変なのだろうと落ち込んでしまうかもしれません。

豊かさと苦しみ

アン・ヴォスカンプは著書『1000の贈り物』の中で、神がしてくださったことを毎日の生活の中で見つけなさいと勧めています。そうすれば、台所のシンクに虹色の泡ができた、という些細なことから、自分のような罪人にさえ救いが与えられたという大きなことまで、神が様々な形で豊かに施してくださっていることに気づきます。彼女は、感謝の心が、どんな苦境にあっても神を見出す鍵だと言います。

美しいモザイク

イスラエルのエン・カレムにある訪問教会の庭には67枚のモザイク版があり、ルカの福音書1章46節から55節のみことばが多くの言語で記されています。このみことばは、救い主の母になると知らされたマリヤの喜びの応答で、ラテン語で「讃える」を意味する「マニフィカト」と伝統的に呼ばれています。「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。…力ある方が、私に大きなことをしてくださいました」(46-49節)。これは、彼女とイスラエルの民に対する神の真実をたたえるマリヤの賛歌です。

あなたのすべてに感謝!

母の看護でがんセンターに泊まり込んでいたとき、夫のフランクを同じように看護していたロ―リーと知り合いました。私たちは共有スペースで、おしゃべりをしたり、愚痴をこぼしたり、笑ったり、泣いたり、時には祈ったりしました。お互いに支え合いながら、それぞれの家族を看病しました。

感謝で神をたたえる

先日、がんと診断された夫に話しているのに、主治医は険しい顔もせず、毎日を感謝で始めましょうと笑顔で言いました。「最低でも3つのこと」を感謝するという彼女の提案に、神がよいお方であると確認するのにふさわしい方法だと夫は同意しました。そして「感謝します、主よ。良い眠りを。清潔なベッドを。太陽を。食卓の朝食を。そして私が笑顔でいられることを」と賛美して一日を始めています。